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5.(政府、船級協会以外の船舶の検査をする機関−例えば日本小型船舶検査機構)
現在のところはUSCGとABSのみが米国船舶の検査を行っている。しかし我々は自主検査パイロットプログラムを試験中であり、これは運航社が正しく自主検査を実施し、USCGまたは企業のその努力結果を監督するものである。このプログラムはStreamlined Inspection Program(SIP)と称している。
6.(検査の合理化について。日本には型式承認、認定事業場の制度あり)
ABSやSIP方式への移行は船舶の運用者が従う上で、検査のプロセスをを簡易化していると考える。
7.(外国も含めて、試験検査結果を認めている機関の名称)
船級協会以外の試験結果を認める機関は多数あり、米国機械技術者協会(American Society of Mechanical Engineering-ASME)もその1つである。この協会の標準は我々の規則に採り入れられている。このような協会は多数あるので、ここにリストで示すことは出来ない。
8.(無線設備の検査)
無線設備については、コーストガードはFCCの承認した設備を装備していることを確認するもので、無線設備・機器の検査は行わない、
9.(ISO 9001−3の船舶検査への活用)
SOLASの国際安全管理規則(ISM Code)が1998年から殆どの米国船舶に適用になる。現時点において我々はIS0 9001−3の証書は要求するつもりはない。
10.(今後の規則改正の動き)
1996年コーストガード権限法(The Coast Guard Authorization Act)は46USCを修正し、ISMコードを認知すること、設備承認手続を改正すること、そして船級協会への委譲に関する法規も改正することとされた。これら法規の履行は、今後2年間の我々の規制緩和努力の焦点となるであろう。
この返信は、あなたの調査委員団が1996年10月30日(水)9:00に我々のスタッフを訪問する予定の確認でもあります。もし、計画に変更あればご連絡下さい。本信が些かでも役立つことを望んでいます。また、10月30日のミーティングになにか更に質問があればどうぞご連絡下さい、本件にかかわる連絡は、Charles Barker少佐(Lieutenant Commander)とします。

 

 

 

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